井上定期能 6月公演

公演日時:2019/06/15(土・SAT) 13:00~
主催:井上定期会
演目:
(能)九世戸          井上裕久
(狂言)惣八          茂山千作
(能)熊坂  替之型      橋本擴三郎
入場料:
5枚綴券    ¥17,500
前売券     ¥3,800
当日券     ¥4,000
学生券     ¥2,000

演目解説

九世戸(くせのと)
 天竺(インド)五台山の文殊を勧請したと伝える丹後の国・九世戸を、廷臣の一行 が訪れる。そこへ釣竿を持った漁翁と漁夫が現われ、天神七代、地神二代の神が天降 り文殊を勧請したことからここを九世戸と名付けられたこと、さらに天橋立が出来た 由来、火置の島のことや灯火を松に捧げる神事について述べ、立ち去る。その後、末 社の神が出て九世戸の由来を語り、舞を舞う。夜更け、天灯を持った天女が出現し、 また龍灯を持った龍神が現われて灯火を松に捧げ、龍神は波を蹴立てて駆け巡り、や がて天女は天空へ、龍神は海中へと去ってゆく。
 「日本三景」として知られる天橋立を背景にした神事を描き、神仏融合の様を見せる。

熊坂 替之型(くまさか かえのかた)
 秋の夕暮れ、都から東国へ向かう旅僧が、近江路を経て美濃国赤坂の宿に着く。そ こへ所の僧が現われ、今日はある者の命日であるのでと回向を頼み、みずからの庵へ 誘う。その持仏堂には大長刀や鉄の棒があり、不審がる旅僧に、主の僧は盗賊退治の 手柄話をし、やがて消え去ってしまう。夜が明け、所の者が通りかかり、旅僧に問わ れて熊坂長範のことを物語る。ふたたび夜更け、旅僧の読経のうちに、長刀を持った 熊坂の幽霊が現われ、手下を率いて三条吉次一行を襲ったが、同行していた牛若にさ んざんに翻弄された末に斬られた様を見せ、夜明けとともに消え去る。
 牛若は舞台に登場せず、その活躍ぶりを、シテのあざやかな長刀さばきで描く。
 小書(特殊演出)「替之型」のときは、後場で常はシテが床几にかけるところを、 床几を用いず、また、舞台で演じるところを、橋掛りを多用するなどして変化に富む 演出となる。