井上定期能 10月公演

公演日時:2019/10/12(土・SAT) 13:00~
主催:井上定期会
演目:
(能)實盛           橋本雅夫
(狂言)舟船          茂山千三郎
(能)小督 恐之舞       吉浪壽晃
入場料:
5枚綴券    ¥17,500
前売券     ¥3,800
当日券     ¥4,000
学生券     ¥2,000

演目解説

實 盛 さねもり
 諸国遊行の上人が、加賀の国篠原で連日説法を行っていると、毎日欠かさず聴聞に 来る老人がある。不思議にもその老人は上人以外には見えない。上人がその名を尋ね るが、老人はなかなか名乗らない。強いて尋ねると、人を遠ざけた後、二百年余り前 、斎藤實盛がここ篠原の合戦で討たれ、その首をこの前の池で洗ったことを話し、自分こそ實盛の亡霊であると明かして消え失せる。上人が實盛の跡を 弔うと、實盛の霊が、白髪の老武者姿で現れ、弔いに感謝し、かつて錦の直垂を拝領し、髪を墨で黒 く染めて出陣したこと、木曽義仲と組もうとして手塚太郎に討ち取られたこと、首実検の様などを物 語り、なおも回向を頼んで消え失せる。
 「朝長」「頼政」と共に<三修羅>といわれ、また「盛久」「通盛」と共に<三盛>といわれる。 いずれも修羅物の中では難曲とされている。

小 督 こごう
 平家全盛の世、高倉帝からの深い寵愛を受けていた小督の局は、世をはばかって身 を隠してしまう。嵯峨野の辺りに居るという噂を聞かれた帝は、早速探し出すように との勅命を源仲国へつかわす。折から八月十五夜、小督はきっと琴を弾くであろうか ら、その音をたよりに探し出そうと、仲国は賜った馬で嵯峨野へ赴く。嵯峨野では小 督が侍女と琴を弾き語り合っている。仲国は名月の嵯峨野を駆け巡り、小督の隠れ家 を尋ねあてる。小督と対面した仲国は帝からの御文を渡し、返事を賜った後、名残の 酒宴に舞を舞い、小督に見送られて都へと帰って行く。
 今回は「恐之舞(かしこみのまい)」の小書(特殊演出)がつき、常と装束が替わり、男舞では 小督の局の近くでは足拍子を踏まない舞い方となる。