井上定期能 3月公演

公演日時:2019/03/14(土・SAT) 13:00~
主催:井上定期会
演目:
(能)淡路           井上裕久
(狂言)舎弟          茂山千之丞
(能)采女           吉浪壽晃
入場料:
前売券     ¥3,800
当日券     ¥4,500
学生券     ¥2,000
五枚綴券    ¥17,500

演目解説

淡路 あわじ
 朝臣が住吉参詣を機に淡路島へ渡る。そこへ春の田をならすために老人と男が現れ、当社が二の宮とあがめられる謂われを語る。二の宮とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二神を祀るという意味である。 さらに老人は、国土創生について述べ立ち去る。夜半、月光のもとに伊弉諾尊が現われ颯爽と舞い、淡路島のできた謂われを示す。  日本の国土は、伊弉諾尊が天の御矛によって創生したという。その初めが淡路島であり、矛からしただり落ちた露が凝り固まって島となったものと神話は語る。「あわじ」とは「あわ、地」から転じたものという。  前場のツレ(男)は、古くは姥であったとも考えられる。後シテは通常、邯鄲男の面をかけた若い男神の出立としているが、天神や大天神をかけることもある。
采女 うねめ
 秋の夕暮れ、都から東国へ向かう旅僧が、近江路を経て美濃国赤坂の宿に着く。そこへ所の僧が現われ、今日はある者の命日であるのでと回向を頼み、みずからの庵へ誘う。その持仏堂には大長刀や鉄の棒があり、不審がる旅僧に、主の僧は盗賊退治の手柄話をし、やがて消え去ってしまう。夜が明け、所の者が通りかかり、旅僧に問われて熊坂長範のことを物語る。ふたたび夜更け、旅僧の読経のうちに、長刀を持った熊坂の幽霊が現われ、手下を率いて三条吉次一行を襲ったが、同行していた牛若にさんざんに翻弄された末に斬られた様を見せ、夜明けとともに消え去る。
 牛若は舞台に登場せず、その活躍ぶりを、シテのあざやかな長刀さばきで描く。
 小書(特殊演出)「替之型」のときは、後場で常はシテが床几にかけるところを、床几を用いず、また、舞台で演じるところを、橋掛りを多用するなどして変化に富む演出となる。