井上定期能 3月代替公演

公演日時:2020/08/15(土・SAT) 13:00~
主催:井上定期会
演目:
(能)淡路           井上裕久
(狂言)舎弟          茂山千之丞
(能)采女           吉浪壽晃
入場料:
前売券     ¥3,800
当日券     ¥4,500
学生券     ¥2,000
五枚綴券    ¥17,500

演目解説

淡路 あわじ
 朝臣が住吉参詣を機に淡路島へ渡る。そこへ春の田をならすために老人と男が現れ、当社が二の宮とあがめられる謂われを語る。二の宮とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二神を祀るという意味である。 さらに老人は、国土創生について述べ立ち去る。夜半、月光のもとに伊弉諾尊が現われ颯爽と舞い、淡路島のできた謂われを示す。  日本の国土は、伊弉諾尊が天の御矛によって創生したという。その初めが淡路島であり、矛からしただり落ちた露が凝り固まって島となったものと神話は語る。「あわじ」とは「あわ、地」から転じたものという。  前場のツレ(男)は、古くは姥であったとも考えられる。後シテは通常、邯鄲男の面をかけた若い男神の出立としているが、天神や大天神をかけることもある。
采女 うねめ
 諸国一見の旅僧が南都(奈良)へおもむき、春日の里に着く。春日神社へ参詣すると、木の葉を手にした一人の女が現れ、春日の謂われを語る。やがて女は旅僧を猿沢の池に案内し、その昔、帝の寵愛を受けた一人の采女が、帝の心変わりを怨み、ここに入水したことを物語る。そしてみずから采女の霊であると告げて池の底に姿を消す。折から参詣の里人に、僧は采女の入水して果てた模様などを聞く。僧が回向をすると采女の幽霊が現れ、弔いを喜び、成仏して極楽に生まれたことを述べる。やがて宮廷の酒宴の場を思い起こして舞を舞い、ふたたび池の中へと消えて行く。
 采女は、古く天皇の食事の際に給仕を務める女官をさしたが、本曲ではそれを一人の伝説上の女性として扱っている。