第六回復曲試演の会 代替公演

公演日時:2021/2/13(土・SAT) 13:00~
主催:京都観世会
演目:
(講演)「響き合う詩人の魂 -篁と後鳥羽院-」
          西野 春雄(法政大学名誉教授)

(復曲能)篁     味方 玄
(能)  葵上    河村 晴道
入場料:
【11月1日(日)午前9時より販売】
S席(1階正面指定席)       ¥8,000
A席(1階脇正面指定席)      ¥7,000
B席(1階中正面自由席/2階自由席)¥6,000
学生(2階自由席)         ¥3,500
※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。

本公演は新型コロナウイルス感染予防ガイドラインに沿った対策を講じるため、
約240席の限定発売となります。
今後、規制が緩和された場合、チケット追加発売を検討いたします。
追加発売の有無は、令和3年1月中旬にホームページ等でお知らせいたします。

■謡本「篁」は京都観世会館にて11月中旬発売予定
     1冊 ¥1,000

演目解説

たかむら
 小野篁(おののたかむら)は、政務能力に優れた平安初期の漢詩人・歌人。後の小倉百人一首に「「わだの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣舟」が選定された。多情多感、博識で世俗に妥協せぬ反骨の士。身長六尺二寸(約188cm)の巨漢で、野宰相(やさいしょう)、野相公(やしょうこう)、野狂(やきょう)とも称された。世阿弥時代の説話集に「炎魔宮ノ第三ノ冥官ノ化生ナル故ニ、身ハ朝廷ニ仕ヘ、魂ハ冥途ニ通セリ」とあり、京都・六道珍皇寺には、伝説の「冥土通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」がある。 隠岐(島根県)へ流され果てた悲運の歌人帝王・後鳥羽院の心情を、同じく隠岐へ流され、そこで果てた篁をして慰める展開(果てた話はフィクション)。地獄の冥官(みょうかん)(閻魔庁の役人)としての篁が、地獄の金札(きんさつ)(善行・悪行の者の名が記され、極楽、地獄が決まる)を手に現れ、逆臣らを地獄へ落とす沙汰を見せる。その姿を後鳥羽院の内なる逆鱗と重ね合わせ、心情大きなスケールで描く。
 晩春。隠岐の島へ後鳥羽院を訪ねるため、北面の武士だった男が僧の姿となり出雲国千酌(ちくみ)の浜に来る。釣舟を操る老人に「沖まで」と頼むが、沖にさしかかると「とてものことに隠岐まで」と真の目的を明かす。老人は、配流の地・隠岐は厳戒だから近づけぬと断るが、僧の強い志に打たれ命をかけて渡そうと漕ぎ出す。やがて島に着いた老人は、名を小野、さらに篁の古歌を言いさして、海へ戻っていく。
                                 〈中入〉
 院と対面できた僧がその老人のことを話すと、院は、さては篁の霊であろうと推量し、島内にある篁の塚を尋ね弔う。すると塚から、地獄の冥官すなわち鬼形の篁が現れ、逆臣の輩(ともがら)をことごとく即座に地獄へ落とし、院の叡慮を慰めるのだった。

葵上 あおいのうえ
 『源氏物語』葵の巻などに取材し、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)をヒロインとして、恋慕と嫉妬、因果などの普遍的な主題を描く曲である。今回の古式では、『申楽談儀』にある犬王道阿弥(いぬおうどうあみ)所演の「葵上」の記事に基づき、曲を貫くモチーフである「破れ車」(賀茂の祭の車争いで打ち壊された屈辱の象徴)の作り物を出し、車副(くるまぞえ)の女(青女房/あおにょうぼう)をツレとして登場させ、脚本の整合性を明らかにする。
 ただ今回は、能が志向した具象から抽象、象徴性への道を大切にし、昔帰りではなく、未来志向の演出にしたい。

出演者紹介
CAST

味方玄
Mikata Shizuka
日本能楽会会員

河村晴道
Kawamura Harumichi
日本能楽会会員