<松阪公演>

日本全国 能楽キャラバン! in 松阪
 ※会場は観世会館ではございませんのでご注意ください

公演日時:2022/09/17(土・SAT) 14:00~
主催:公益社団法人能楽協会、公益社団法人京都観世会
後援:三重県、三重県教育委員会、松阪市、松阪市教育委員会、NHK津放送局
会場:クラギ文化ホール
演目:
(能) 花 筐       青木 道喜
      筐之伝
(狂言)口真似       茂山七五三
(半能)融         古橋 正邦
     舞返之伝
入場料:【全席自由】 一般  ¥5,000
           学生券 ¥2,500
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演目解説

花筐 はながたみ  筐之伝  かたみのでん
 越前国にいた皇子(子方)が即位のため急に都へ上られることとなり、寵愛する照日ノ前(前シテ)へ別れの文と花筐(花籠)を届ける。        〈中入〉
 やがて皇子は継体天皇となり、ある日、奈良の都で紅葉狩の御幸にて、狂女(後シテ)に会う。その女、実は、帝を恋い慕い侍女(ツレ)を伴ってはるばる都へやって来た照日ノ前だった。官人(ワキ)に打ち落とされた花筐を抱き上げ、照日は李夫人の故事を物語り、恋慕の深さを訴える。帝は花筐を見て照日だと気づき、再び仕えることを許し還幸となる。
 一人をひたすら恋い慕う女性の美しい想いを描く。世阿弥作。

口真似 くちまね
 主人から酒の相手を探して連れてくるよう言いつけられた太郎冠者は、酒乱で有名な男を案内してしまう。主人はよいかげんにあしらって返そうと、太郎冠者に自分の真似をせよと言う。挨拶が終わり、主人が太郎冠者に「お盃を出せ」と命じると、太郎冠者も客に「お盃を出せ」と言い、主人が太郎冠者を叱ると、太郎冠者も客を叱るという具合。困り果てた主人は太郎冠者を打ち倒して客に挨拶するのだが―――。
とおる  舞返之伝  まいがえしのでん
 東国からの旅の僧(ワキ)が京都・六条河原院の跡で休んでいると、汐汲みの老人が現われ、ここは昔、源融(みなもとのとおる)公が広大な屋敷を造り、庭内に陸奥・塩釜の景観を移し、難波の浦から海水を運ばせ塩を焼かせるという豪奢な風流を楽しんでいた――と教える。その老人こそ、源融の霊だった。「半能」の場面はここから始まる。その夜、僧が仮寝をしていると融公(シテ)が在りし日の優美な姿で現われる。昔を偲び、名月のもとで舞(早舞・急之舞)を舞い、夜明けとともに月の都へと帰っていく。
 すでに滅び去った美しく高貴なものへのあこがれを描く。世阿弥作。

出演者紹介
CAST

青木 道喜
Aoki Michiyoshi
日本能楽会会員

茂山七五三
Shigeyama Shime
日本能楽会会員

古橋 正邦
Furuhashi Masakuni
日本能楽会会員