<下関公演>
日本全国 能楽キャラバン! in 下関※会場は観世会館ではございませんのでご注意ください
主催:公益社団法人能楽協会、公益社団法人京都観世会
後援:下関市、下関市教育委員会、NHK山口放送局、山口放送、テレビ山口、
山口朝日放送、エフエム山口、COME ON!FM、CROSS FM
会場:下関市民会館 大ホール
(能) 屋 島 宮本 茂樹
弓流 那須語
(狂言)呼 声 茂山千五郎
(能) 葵 上 大江 信行
梓之出 空之祈
一般当日券 ¥4,500
学 生 券 ¥2,000
チケット取扱:下関市民会館 TEL:083-231-6401 (9:00~19:00)
京都観世会事務局 TEL:075-771-6114 (9:00~17:00)
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※状況により当日券販売を実施しない場合がございます。
※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。
演目解説
春の宵、都からの旅の僧が屋島の浦に着き、浜辺の塩屋に宿を求めます。帰ってきた漁翁と若い漁夫は、粗末だからと一度は断わりますが、都の者と聞いて懐かしがり宿を貸します。僧が源平合戦の有様を知りたがると、漁翁は、義経の大将としての勇姿や、景清と三保谷(みほのや)四郎の「錣引(しころびき)」、佐藤継信や菊王丸の壮烈な最期などを語ります。あまりの詳しさを不思議に思い名を尋ねると、漁翁は夢で待つよう言い残し、姿を消します。そこへ本当の塩屋の主がやって来て、その漁翁こそ義経の霊だろうと言います。その夜、僧の夢の中に、甲冑姿も凛々しい義経の霊が現われ、この地に執心が残っていると訴え、屋島の合戦の「弓流し」を語り、ありし日の戦いと修羅の苦しみの様を見せます。しかし夜明けとともにその姿はなく、ただ浦風の音が聞こえるばかりでした。
《平家物語》を題材にした世阿弥の名作。「那須語」は那須与一が扇の的を射た緊張の場面を、〔義経・後藤兵衛実基・与一・語り手〕の一人四役で語ります。
無断欠勤をしていた太郎冠者が戻ったと聞いた主人は、次郎冠者を供に連れて叱りに行きます。しかし、太郎冠者は二人が叱りに来たと知り、居留守を使って出てきません。そこで主人と次郎冠者はなんとかして太郎冠者を家から引っ張り出そうと、色々と呼び声を変えたり謡を謡ったりと工夫しますが――
この狂言は、仕事をさぼって休んでいた使用人を主人が叱りにいく不奉公物の一つです。居留守を使う太郎冠者を室町期に流行っていた「平家節」や「小歌節」「踊り節」を使って呼び出すのが、聞きどころ、見どころです。
京の都。光源氏の正室・葵上に、正体のわからぬ物の怪が憑いたため、照日ノ巫女がその怨霊を呼び出したところ、いわくありげな貴女が破れ車に乗って現われます。それは六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の生霊で、かつて賀茂祭で葵上の一行と車争いをしたときに受けた屈辱の恨みと、愛する源氏の足が遠のいている憂さから出てきたものでした。先の東宮妃として時めいていた自分が、今は日影の身に落ちぶれている――。臥せっている葵上に激しく怨讐をぶつけ、あの世へ連れ去ろうとします。 <中入>
怨念の凄まじさに、行者が駆け付け数珠を揉んで祈祷を始めたところ、六条御息所の生霊は悪鬼と変じて現われ、打杖を振り上げ激しく争いますが、ついに祈り伏せられ、成仏した身となって去っていきます。
《源氏物語》を題材に、高貴な女性の嫉妬と執念が描かれた人気の演目です。能の演出法として、舞台中央に置かれた小袖にて病臥の葵上を表現します。
出演者紹介
CAST
宮本 茂樹
Miyamoto Shigeki
茂山千五郎
Shigeyama Sengoro
日本能楽会会員
大江 信行
Oe Nobuyuki
日本能楽会会員