<福井公演>
日本全国 能楽キャラバン! in 福井※会場は観世会館ではございませんのでご注意ください
主催:公益社団法人能楽協会、公益社団法人京都観世会
後援:福井新聞社、福井テレビ
会場:福井市にぎわい交流施設 ハピリンホール
(能) 三 輪 片山九郎右衛門
白式神神楽
(狂言)棒 縛 茂山千五郎
(宝生流仕舞)花 筐 狂 島村 明宏
(宝生流仕舞)実 盛 キリ 佐野 由於
(能) 道成寺 味方 玄
赤頭
一般当日券 ¥6,000
学 生 券 ¥2,500
チケット取扱:ハピリンホール (9:00~19:00)
ハピリン1階総合案内 (10:00~19:00)
京都観世会事務局 (9:00~17:00)
※状況により当日券販売を実施しない場合がございます。
※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。
演目解説
大和国・三輪山の麓に隠棲する玄賓僧都(げんぴんそうず)の庵に、樒(しきみ)と閼伽(あか)の水を持って日参する女があった。女は「罪を助けてほしい」と頼み、秋の夜寒に衣を所望する。玄賓は衣を与え、女の住処を尋ねると、「三輪の山もと近く、杉立つ門を目印にお訪ねください」と言い、姿を消す。
所の者が三輪明神の神木に衣が掛かっていると玄賓に伝える。例の女は明神の化身だろうというので、玄賓が社殿に参ると、確かにそれは自分の与えた衣であり、その裾に金色の文字で和歌が書かれている。「三つの輪は清く浄きぞ唐衣くると思ふな取ると思はじ」。そこへ浄罪を乞う神の声が聞こえ、女体の三輪明神が現れ、三輪の神婚説話を語り始める。 ――夜のみ通って姿を見せない夫を不審に思った妻が裳裾に糸を付けて跡を追って行くと、三輪山の杉の下枝に着いた。夫は神の化身だったのである。―― 明神は更に神代に遡り、天照大神の岩戸隠れの神楽を再現し、伊勢と三輪の神は一体分身であると説き、夜明けと共に消えていく。
小書(こがき)(特殊演出)「白式神神楽」は、片山家で創出されたものである。
紀州道成寺の釣鐘が再興され、今日が供養の日。そこへ一人の白拍子がやって来て、鐘を拝ませてほしいと懇願する。故あって女人禁制であるため、能力は一旦断るが、白拍子のたっての頼みに一存で境内に入ることを許す。舞を所望された白拍子は、烏帽子を借り受け、乱拍子を踏み、舞を舞う。しかし、人々が寝入った隙を伺って鐘を落とし、その中へ消えてしまった。
物凄い音と地響きに驚いた能力が住職に報告すると、住職はある物語を語る。 ――昔、一人の山伏に恋した娘がいた。男がこの寺に逃げ込み鐘の中に隠れると、娘は蛇体となって鐘に巻きつき、中の山伏を取り殺した。―― 先刻の白拍子は昔の女の怨霊であろうと、住職が他の僧侶とともに祈ると、鐘が上がり、中から蛇体の鬼女が現れる。僧侶たちの必死の祈祷に、蛇は自身の吐く炎に身を焼き、日高川の深淵に姿を沈めるのだった。
出演者紹介
CAST
片山九郎右衛門
Katayama Kurouemon
日本能楽会会員
茂山千五郎
Shigeyama Sengoro
日本能楽会会員
味方 玄
Mikata Shizuka
日本能楽会会員