京都観世会1月例会
Monthly Performances (January)

公演日時:2024/01/14(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:
(能) 翁          観世 清和
(能) 竹生島        大江 泰正
(狂言)佐渡狐        茂山七五三
(能) 源氏供養       浦田 保浩
(能) 野 守        橋本 忠樹
入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥8,500
一般前売自由席券          ¥6,500
一般当日券  (自由席)      ¥7,000
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。

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   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥80,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥48,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥33,000

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普通会員様と6回会員様は、会員券1枚につき2,000円の追加料金で
WEBにて事前指定が可能です。
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演目解説

おきな
 数ある曲の中で別格とされる『翁』は、能が芸能として整う以前の祖型であり、新年を言祝ぐに最も相応しい神事である。舞台に第一に登場するのは神体の翁面を運ぶ面箱持、それから直面の翁大夫、千歳、三番三、以下諸役が続く。  〈翁ワタリ〉
 翁大夫は正先に出て深々と一礼し、笛座前に座し、面箱が前に置かれると「とうとうたらり……」と謡い出す。露払役の千歳が颯爽とした「千歳ノ舞」を舞う間に白式尉の面を着けた翁大夫は「坐して居たれども」と謡い、大小前に立って「天拝」「地拝」をし、祝祷の謡の後に荘重な「翁ノ舞」を舞い始める。三節の各終りに「天・地・人」の足拍子を踏み、舞台を一巡すると再び「萬歳楽」と天拝して舞い納める。面を外して面箱に置き、一礼して大夫は千歳と共に幕入りする。   〈翁ガエリ〉
 続いて狂言方の三番三が走り出て、まず直面で力強い「揉ノ段」を舞う。その後、後見座で黒式尉の面を着けると、面箱持との問答を経て鈴を受け取り、「鈴ノ段」になる。呪術的な舞は最高潮に達したところで終止符が打たれ、舞台は元の張り詰めた静寂に包まれる。面を外した三番三と面箱持、後見、脇鼓が退場し、地謡が後座から地謡座へ移動し、次の脇能が始まる。

竹生島 ちくぶしま
 醍醐天皇に仕える臣下が、近江国竹生島の明神へ参詣を志し、琵琶湖畔まで来ると、漁翁が若い女を乗せて釣舟を漕いで来るのに出会う。臣下が便船を頼むと、老人は快く臣下を舟に乗せ、春ののどかな浦々の景色を賞でながらやがて竹生島へと着く。老人の案内に明神へ参詣すると、かの女も社前に参ったので、臣下が「この島は女人禁制と聞いているが」と不審がると、老人と女は「弁才天は九生如来の御再誕で、殊に女体の神であるから、女だからとて分け隔てをなさらないのです」と答え、この島の明神の由来を語る。やがて女は、自分は人間ではないと言って、社殿の扉の内へ入り老人は、この海の主であると言って、波間にその姿を消す。  〈中入〉
 その後、弁才天の社人が現れ臣下に宝物を見せる。やがて社殿が鳴動し、弁才天が出現し、舞楽を奏で舞を舞う。そのうちに月光の澄み渡った湖面に波風が頻りに鳴動し、海中より龍神が現れ、臣下に金銀珠玉を捧げ、衆生済度、国土守護の誓いを述べる。

源氏供養 げんじくよう
 安居院法印が近江国・石山寺に詣でる。一人の女が法印に声をかけ、「私は石山で源氏六十帖を書きましたが、源氏に供養をしなかったために成仏できずにいます。どうか源氏供養をして下さい」という。法印が承諾すると、女が「その時は私も現れて共に源氏を弔いましょう」という。法印が「そういうあなたは紫式部ですね」というや、女は名乗らずに姿を消す。                   〈中入〉
 法印は石山寺にて源氏物語、そして紫式部を弔う。すると先の言葉通り、紫式部が現れ、弔いを謝す。「布施に何か」というと、法印は舞を所望する。式部はなおも恥じらいながら紫匂う袂を翻し、舞を舞う。やがて法印の源氏供養に、世の無常を述べ、また弥陀の来迎を得ての極楽往生を願って、式部も舞の袖を翻す。しかし、よくよく思えば紫式部とは石山の観世音菩薩が仮にこの世に現れた姿で、源氏物語というのも「この世は夢の世」と人々に知らせるためのご方便であった、と能は結ばれる。

野 守 のもり
 出羽国羽黒山の山伏が大峰葛城山へと志し、途中大和国春日の里に着くと、一人の野守の翁と出会う。そこで近くにあった謂われのありそうな池について尋ねると、翁は「これは野守の鏡といって、自分たちのような野守が影を映す水である。本当の野守の鏡とは鬼神の持つ鏡のことで、その鬼神は昼は人となってこの野を守り、夜は鬼となってこの塚に住んだのだ」と答える。さらに「はし鷹の野守の鏡得てしがな思ひ思はず外ながら見ん」という歌はこの池について詠まれたのかと尋ねると、翁は、昔この野で御狩のあった時、御鷹の逃げたのがこの水に映って行方が知れたことから、その歌が詠まれたのだと語る。山伏が真の野守の鏡を見たいというと、翁はこの水鏡を見られよといって塚の中へ消え失せる。              〈中入〉
 山伏がこの奇特を喜んで塚の前で祈ると、鬼神が鏡を持って現れ、天地四方八方を映して見せた後、大地を踏み破って奈落の底に入る。

出演者紹介
CAST

観世 清和
Kanze Kiyokazu
日本能楽会会員

大江 泰正
Oe Yasumasa
日本能楽会会員

茂山七五三
Shigeyama Shime
日本能楽会会員

浦田 保浩
Urata Yasuhiro
日本能楽会会員

橋本 忠樹
Hashimoto Tadaki
日本能楽会会員