京都観世会3月例会
Regular Performances (March)

公演日時:2024/03/24(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:
(能)  養 老        松野 浩行
(狂言) 土 筆        茂山忠三郎
(復曲能)碁          片山九郎右衛門
入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥8,500
一般前売自由席券          ¥6,500
一般当日券  (自由席)      ¥7,000
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。

      WEB予約・購入はこちら



   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥80,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥48,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥33,000

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
普通会員様と6回会員様は、会員券1枚につき2,000円の追加料金で
WEBにて事前指定が可能です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


演目解説

養老 ようろう
 雄略天皇の頃、濃州(美濃の本巣という所に不思議な泉が出ると聞いた天皇は、勅使を遣わして検分を命じた。本巣に着いた勅使は、樵老と若者に出会う。樵老の話では若者は自分の息子で朝夕山に入って薪を採って両親を養っていたが、ある時、山路に疲れてこの水を飲んだところ、さわやかになり、疲れも癒えたので、汲み帰って父母にも与えると、すっかり若返った。老を養うというところから養老の滝と名がついたという(養老とは敬老の意を含む)。樵老は薬の水を汲み、勅使に捧げて立ち去った。                              〈中入〉
 そのうち天から音楽が聞こえ、花が降り、山の神が現れて御代のめでたさを祝福して雄渾な舞を舞う。

復曲能 碁     ご
 曲名では全く想像はつかない。
 源氏物語の「帚木(ははきぎ)」「空蝉(うつせみ)」の巻を舞台化したもので、そこに描かれている空蝉と継娘軒端の荻が碁を打っている所を光源氏が垣間し、そのあとに展開した出来事を描いた能で、〝碁〟がキーワードになっている。
 十七歳の光源氏は、方違(かたちが)いに立ち寄った伊予の介の屋敷で、伊予の介の後妻空蝉のつつましやかな魅力に惹かれ、強引に一夜を共にする。
 その後、文を送ってくる源氏に、空蝉は全く取り合おうとしない。その後、伊予の介の屋敷を訪れた源氏は、空蝉と軒端の荻が碁を打っているのを垣間見て、夜更けに寝所へ忍び入るが、察知した空蝉は衣を残して抜け出し、それとは知らぬ源氏は衣の香で空蝉と思い込み継娘軒端の荻と契ってしまう。
 源氏と空蝉のやるせない思い、恋というものの切なさ、辛さを、空蝉の側から描いた能である。
 1962年に金剛流が復曲、所演曲とした。観世流では、2001年に監修・天野文雄、節附・大槻文藏、型附・梅若六郎により復曲。シテ・梅若六郎、地頭・大槻文藏で大槻能楽堂自主公演において初演された。

出演者紹介
CAST

松野 浩行
Matsuno Hiroyuki
日本能楽会会員

茂山忠三郎
Shigeyama Tyuzaburo
日本能楽会会員

片山九郎右衛門
Katayama Kurouemon
日本能楽会会員