京都観世会9月例会
Regular Performances (September)
公演日時:2025/09/28(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
主催:京都観世会
演目:
(能) 松 虫 橋本 光史
勧盃之舞
(狂言)萩大名 善竹 隆司
(能) 三井寺 河村 晴道
無俳之伝
(能) 紅葉狩 片山九郎右衛門
(能) 松 虫 橋本 光史
勧盃之舞
(狂言)萩大名 善竹 隆司
(能) 三井寺 河村 晴道
無俳之伝
(能) 紅葉狩 片山九郎右衛門
入場料:
一般前売指定席券※WEB ¥8,500
一般前売自由席券 ¥6,500
一般当日券 (自由席) ¥7,000
学生券 (2階自由席のみ) ¥3,000
一般前売指定席券※WEB ¥8,500
一般前売自由席券 ¥6,500
一般当日券 (自由席) ¥7,000
学生券 (2階自由席のみ) ¥3,000
※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。
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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説
〈中入〉
いつも市に来る里人からも同じ話を聞いた酒売りが回向していると、男の亡霊が現れ、弔いに感謝し、友情の盃を酌んで舞を舞う。そして秋の野に鳴きすだく虫の音の中に懐かしい松虫の音を聞き分け偲ぶうちに夜が明け、「さらば友人」と別れを告げて男は消え失せる。後には虫の音が残るばかりであった。
一方、三井寺では住僧が近ごろ弟子にした幼い子を伴って、中秋の名月の夜、庭に出て月見をしている。そこに母が山を越え、月の照らす琵琶湖を望む三井寺へとやってくる。能力が撞く鐘の音を聴き、母は自らも撞こうとすると僧に咎められる。母は中国の故事を引き「許し給へ」と鐘を撞き、月のもと鐘尽くしを語る。幼い子こそ実は狂女(母)の捜し求める子千満であった。僧が子に頼まれて女の故郷を尋ねると、女は駿河国清見ケ関の者と答える。やがて親子は再会を果たす。子は人商人にさらわれて、今この寺にあるのだった。親子は伴って故郷へ帰り、富貴の家となった。
月の名曲で、春・花の《桜川》に対し、秋・月の《三井寺》といわれる。「鐘之段」に続く〔クリ〕〔サシ〕〔クセ〕の「鐘尽くし」は名文で作曲も面白く、聞き所・聞かせ所である。〔上ゲハ〕以後は、琳阿作詞・観阿作曲の曲舞《西国下》の代入である。
男山八幡はこの有様を見とおし、末社武内の神を使いに立て、神刀を維茂に与える。維茂は夢から覚める。女たちはいない。酒宴もない。雷火が乱れ落ちる。先刻の女たちは鬼となって維茂に襲いかかる。しかし神刀によって、維茂はみごとに鬼を退治する。
息詰まるほどの鮮やかな色彩に染まる山中で、男は、この世のものとも思われぬ美女と出会った。誘惑には勝てぬ、男の性〈さが〉だ。
前場に舞が置かれるのは、この曲の作者観世小次郎信光の創意。また、『道成寺』『殺生石』などと同様、舞台を圧するオブジェが美女をのみこみ、鬼を吐き出す趣向には化生の怪しい緊張感が漲っている。いずれも「近江女」という面を懸ける習慣のある曲である。
出演者紹介
CAST

橋本 光史
Hashimoto Koji
日本能楽会会員

善竹 隆司
Zenchiku Takashi
日本能楽会会員

河村 晴道
Kawamura Harumichi
日本能楽会会員

片山九郎右衛門
Katayama Kuroemon
日本能楽会会員