京都観世会三月例会
Regular Performances (March)

公演日時:2026/03/22(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:

(能) 弱法師        河村 晴久
      盲目之舞

(狂言)舎 弟        茂山忠三郎

(能) 采 女        味方  玄

      美奈保之伝

(能) 小鍛冶        樹下 千慧

入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥9,000
一般前売自由席券          ¥7,000
一般当日券  (自由席)      ¥7,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。



   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥85,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥50,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥34,000

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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説

弱法師 よろぼし 盲目之舞 もうもくのまい
 河内国・高安の里の高安通俊は、人の讒言を信じてわが子を追放してしまった。そのわが子を不憫に思い、二世安楽を祈る為、通俊は天王寺で七日間の施行を行う。今日はその満願の日。そこへ一人の盲目の青年・弱法師がやってくる。通俊の施行を受けるその時、梅の花が弱法師の袖に散りかかり、弱法師は梅花も仏の慈悲と感謝する。そして天王寺縁起を曲舞に語る。通俊は弱法師がわが子・俊徳丸であることに気づく。人目をはばかり、夜になってから名乗ろうと、通俊は日想(じっそう)観(かん)(西に向かい日没を見て極楽浄土を観想すること)をすすめる。弱法師は入り日を見、またかつて見慣れた難波の景色を心の眼で見渡す。しかし盲目ゆえのつらさ、恥ずかしさをも垣間見せる。やがて夜も更け人も静まると、通俊は名を明かし、俊徳丸を伴い高安の里へと帰るのだった。
 難波ののどけさの中、難波の寺の慈悲が舞台を包むかのような春らしい能である。乞食(こつじき)の悲惨さを描くのではなく、その逆境の中で、悟りの境地ともいえるような澄みきった弱法師の心象風景を描こうとする。そのように作品自体も自己運動により洗練されていったといわれる。

采 女 うねめ 美奈保之伝 みなほのでん
 諸国一見の僧が、都から奈良・春日の里にやってくる。そこへ一人の女性が現れて猿澤池に僧を誘い、弔いを頼む。僧が訳を尋ねると、昔ある采女が帝に恋したが叶わず、この池に身を投げたと言い、さらに「吾妹子が寝ぐたれ髪を猿澤の池の玉藻と見るぞ悲しき」の歌は帝がこの采女に対して詠んだ歌であると語り、実は自分はその采女の幽霊と言うや、池水の底に消えてしまう。            〈中入〉
 僧が夜もすがら法華経を読み弔うと、池水より采女の霊が再び浮かび出で、僧に弔いを謝す。采女は、法華経が説くところの「変成男子龍女成仏」により私ももはや変成男子、先の采女とはお思い下さいますなと言い、昔の帝との「曲水の宴」を思い舞う。やがて采女は、これらは全て讃仏乗の因縁、仏法の徳を賛嘆しているのです、よくお弔い下さい、と言うとまた池水の底に入ってゆくのだった。

小鍛冶 こかじ
 一条帝は、ある夜霊夢を蒙り、剣を打てとの勅使を宗近の許へ下す。宗近は、それ程の大事の剣ならば、自分に劣らぬほどの相槌がなければ成就しないと辞退するが、勅命には敵わず承引する。宗近が神力を頼みに稲荷に参ろうとすると、その途上、童子に行き合う。不思議にも、剣の勅の事を早くも知っているこの童子は、唐土と日本の剣の奇瑞譚を語り、中でも日本武尊(やまとたけるのみこと)が夷を退けた草薙の剣のことを、委しく仕方話に語ってみせる。宗近が不思議に思って名を尋ねると、剣を打つ壇を飾り整えて待てと言い、力を貸すことを約束して稲荷の方へ消えてゆく。
                                 〈中入〉
 宗近に仕える者が、宗近の不思議な体験を再度語り、壇の用意を人々に促す。宗近は身支度して待つ。すると稲荷明神の使い、霊狐が現れて宗近の相槌を勤め、帝の剣を見事に打ちあげる。表に「小鍛冶宗近」、裏に「小狐」と打たれた二つ銘の名剣は勅使に渡され、霊狐は雲に乗って稲荷の峯に去って行った。

出演者紹介
CAST

河村 晴久
Kawamura Haruhisa
日本能楽会会員

茂山忠三郎
Shigeyama Tyuzaburo
日本能楽会会員

味方  玄
Mikata Shizuka
日本能楽会会員

樹下 千慧
Juge Chisato