京都観世会四月例会
Regular Performances (April)

公演日時:2026/04/26(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:

(能) 芦 刈        大江 泰正

(狂言)蟹山伏        茂山千三郎

(能) 杜 若        吉浪 壽晃

      恋之舞

(能) 国 栖        深野 貴彦

入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥9,000
一般前売自由席券          ¥7,000
一般当日券  (自由席)      ¥7,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。



   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥85,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥50,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥34,000

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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説

芦刈 あしかり
 津の国日下の里の日下左衛門は、貧困のすえ妻と別れた。その妻は都の、とある家の乳母になって結構な生活ができるようになったので、夫の行方を訪ねて、主家に仕える男を伴に連れ、日下の里に下る。しかし、日下の里では、すでに夫の消息はわからなかった。 そこへ笠をかぶり、刈った蘆をかたげた蘆売りの男が来る。左衛門は刈った蘆を、ハヤリ歌などを取り入れた売り声も風流に、「おあし添へて召されよ」などと、おもしろおかしく売っている。春の浦の風光を愛で、笠づくしの舞を舞う。じつは零落した左衛門の世を渡る姿であった。そして買ってもらった蘆を渡すときに、思いがけず妻の姿を見、身を恥じて近くの小屋へ身を隠す。妻はその小屋へ近づき、左衛門に「いかにいにしへ人。わらはこそこれまで参りて候へ」と声をかけ、互いに歌を詠み交わして心もうちとけ再会する。烏帽子、直垂を着した左衛門は、和歌の徳を語り、すすめられるままに舞を舞い、夫婦うち連れて都に上るのだった。 笠を手に小歌ノリの謡に乗って舞う「笠之段」はことに風雅で、男物狂の面目といえよう。
杜若 かきつばた 恋之舞 こいのまい
 諸国一見の僧が東国三河国に着く。僧が沢辺に咲き乱れる杜若の美しさに見とれていると里の女が現れ、『伊勢物語』にある八橋がここであることや、在原業平が都の高子の后(二条の后)への思いを「カキツバタ」の五文字を句の上に置いて詠んだ「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」という和歌を教える。そして業平の形見の花は今もここに咲いていると、感慨深く見つめる。 女は僧を自分の庵に案内する。やがて色鮮やかな唐衣(からころも)、透額(すきびたい)の冠を着けて僧の前に現れ、これこそ歌に詠まれた唐衣、高子の后の御衣(ぎょい)であり、冠は業平が豊(とよ)の明りの五節(ごせつ)の舞に着けた形見なので、身に添え大切に持っているという。そして実は自分は杜若の精で「植え置きし昔の宿の杜若色ばかりこそ昔なりけれ」という歌も、女が杜若になった昔語だと言う。また業平は歌舞の菩薩の生まれ変わりで、その和歌の言葉が経文となり草木までも成仏すると教え『伊勢物語』の巻々の業平の恋物語りを語り舞い、夜が白むとともに杜若の精も悟りの心を開き消えていく。
国栖 くず
 清見原(天武)天皇一行は大友皇子に攻められ、吉野山中に逃れる。漁師の老夫婦が川舟に乗り帰ってくると、我が家の上に紫雲がたなびいているのを見つける。家に入ると清見原天皇一行がかくまってくれるよう尉に頼む。尉はかくまうことを約束する。逃げている間、二、三日なにも食べていなかった天皇は、老夫婦より「国栖魚(鮎)」等をもらい、食す。天皇が鮎の残りを尉に与えると、尉はその鮎がいまだ生き生きとしているのを見て、吉野川に放して天皇の行末の吉凶を占う。すると鮎は生き返り再び泳いだので天皇の将来が安泰であるとはげます。そこへ大友皇子の追手がせまるが、尉と姥は天皇を舟底に隠して窮地をのりきる。やがて夜も更け妙なる音楽が聞こえ、老夫婦は姿を消す。                  〈中入〉
 代わって天女が天降り舞の袖をひるがえして天皇をなぐさめると、蔵王権現も現れ清見原天皇の行末の久しからんことを予祝するのだった。

出演者紹介
CAST

大江 泰正
Oe Yasumasa
日本能楽会会員

茂山千三郎
Shigeyama Senzaburo
日本能楽会会員

吉浪 壽晃
Yoshinami Toshiaki
日本能楽会会員

深野 貴彦
Fukano Takahiko
日本能楽会会員