京都観世12月例会
Regular Performances (December)

 公演日時:2026/12/20(日・SUN) 11:00~
(開場時間 17:00 / 終演予定 16:00頃)

      主催:京都観世会
演目:
  (能) 菊慈童        松井 美樹
        替装束
  (狂言)隠 狸        小笠原由祠
  (能) 葛 城        浦部 幸裕
        大和舞
  (能) 船弁慶        松野 浩行
入場料:
≪発売開始 11/1(日)午前10時≫
一般前売指定席券※WEB        ¥9,000
一般前売自由席券          ¥7,000
一般当日券  (自由席)      ¥7,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。

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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説

菊慈童 きくじどう
 古代中国、魏の国の文帝の頃、 酈県山(れっけんざん)の麓から霊水が流れ出るとい うので、勅使がその源を訪ねるべく、山におもむく。勅使は菊の花の咲き乱れた山中 の庵に、一人の不思議な少年を見つける。「人間の住まぬこの山奥にいるお前は化生 の者か」と尋ねると、「私は周の穆王(ぼくおう)に仕えていた侍童です」と答える。
勅使は「周というのはもう数代も前の世だ」と驚く。話をきくと、彼は穆王に召使わ れていたとき、過って王の枕をまたぎその罰でこの山に配流されたが、少年に悪意の ないことを知った王は、その枕に二句の偈(げ=仏徳を讃えた詩)を書き添えて与え た。その文字を菊の葉の上に移し書くと、その葉の露が霊薬となり、それを飲んでい たため少年は七百年後までも若々しく生きながらえていたのだ。慈童自身も自分の長 寿に驚き、楽しく舞を舞ったあと、寿命を君に捧げそのまま山中の仙家へと帰ってゆ く。
 菊花の咲き乱れる神仙境に、清純な生活を楽しむ永遠の少年を主人公として、菊花 のめでたさと不老長寿という人間の憧憬を描いた明るい作品である。

葛城 かづらき  大和舞  やまとまい
 出羽の羽黒山から出た山伏が大和国葛城山に入り、吹雪に遭う。すると一人の里の 女が山伏に声をかけ、庵に案内する。また、この葛城山の雪の中で集め束にした木々 のことを「しもと」だと教え、それを解き火に焚いてもてなす。やがて山伏が後夜の 勤めを始めようとすると、女は加持をして自分の苦しみを助けてくれと頼む。明王の 索で身を縛められているという。女は、実は葛城の神であり、昔、役行者に命ぜられ た岩橋を架けられなかったことを明かして消え失せる。         〈中入〉
 その後山伏は所の者と出会い、昔、役行者が葛城の神に岩橋を架けることを命じた が、神は自分の姿を恥じ夜しか仕事をしなかったため橋が架からず、役行者の怒りを 買い、蔦葛で縛められたのだという話を聞く。
 夜、山伏が祈祷していると、その法味に引かれて葛城の神が現れる。索により縛め られた身も修法により解け、「高間の原はこれ」ぞと大和舞を舞う。そしてまた「明 けぬ先に」と葛城の神は夜が明けぬ先に岩戸のなかに消えてゆく。
 「大和舞」の小書では、常には無い雪山が出され、シテはこれに中入する。後シテ は天冠に蔦を戴き榊を持つ。舞は「神楽」となることが多く、初段に下居して榊を振 り分け、大和舞をまなぶ。

船弁慶 ふなべんけい
 源義経が兄・頼朝の疑いを解かんと弁慶その他の家臣を従え都より摂津国・尼崎の 大物浦まで落ちて来たとき、弁慶は静御前が一行に加わっているのを知り、義経をい さめ、同意を得て静の宿を訪ね都へ帰るように伝える。静はこれを弁慶の一存であろ うと誤解するが、義経からも帰ることを勧められ、止むなく別れの宴で悲しみつつも 再会を信じて舞を舞って一行を慰め、なくなく都へ帰ってゆく。〈中入〉
 やがて義経は大物浦から出船するが、俄に風向きが変り暴風となって船が荒波に揉 まれ始めると、西国で滅びた平家一門の怨霊が現れ、中でも知盛の幽霊が義経を海に 沈めようと長刀で切りつけるのを、弁慶は数珠を押し揉んで祈り退け、ついに怨霊は 引く汐に流されて消え失せる。

出演者紹介
CAST

松井 美樹
Matsui Miki
日本能楽会会員

小笠原由祠
Ogasawara Tadashi
日本能楽会会員

浦部 幸裕
Urabe Yukihiro
日本能楽会会員

松野 浩行
Matsuno Hiroyuki
日本能楽会会員